
七飯のななイイ話 07
大沼を支えるボランティア
大沼を愛しつづけるボランティアの思いが
一人でも多くの心に届きますように
大沼湖畔の西大島に直径3mほどの、薄い球状をしたモニュメントがあり、その中央には「千の風になって名曲誕生の地」の文字が刻まれています。
作家の新井満氏が、作者不明の英語の詩「a thousand winds」に感銘を受け、大沼のほとりに建つログハウスで、名曲「千の風になって」を訳詞・作曲。大沼の森を吹きわたる風を感じながら完成させたといいます。
このモニュメントは七飯町産の安山岩をモザイク状に組合せたもので、周りの景観と調和させるために高さを低く設置。
2008年4月25日に「名曲誕生の地」として、モニュメントが建立されました。この場所は、散策ルート「大島の路」の途中にあり、駒ヶ岳と大沼を一望できる豊かな自然に囲まれたビュースポットとなりました。
このスポットには、誕生以来、地元大沼のボランティアに守られてきたという、もう一つの物語があります。
大沼公園で長年ボランティア活動をしてくれたのは、大沼在住の通称“橋さん”こと橋本起明さん。橋さんは、毎日公園近くの横断歩道で大沼の子ども達の登下校を優しく見守ってくれていました。2008年に「千の風になって名曲誕生の地」モニュメントが完成してからは、翌日からモニュメント周辺を雨の日も風の日も雪の日も365日、夏は清掃、冬は雪かきをしてくれました。
現在も、このスポットの景観はボランティアで清掃活動をしてくださる方々に守られています。