七飯のななイイ話 06
カーネーション生産北海道一
北海道内1位、国内でも第2位の生産量を誇る
七飯のカーネーション
昭和60年(1985)、函館市に花卉卸売市場が開設されたのをきっかけに、七飯町花卉生産出荷組合を結成しました。結成当初は、栽培技術の統一や先進地視察・ハウスの増棟・新規市場の開拓を試行錯誤の中で徐々に進めながら、はじまったばかりの生産組合をどのように発展させるかと模索する日々でした。ところが、府県市場において北海道の花は評判がよく、色彩、花持ちという面でも優れていることから、七飯町の恵まれた気候条件を活かし生産を拡大していきました。
昭和63年(1988)、完全共選をきっかけに主力品目にあたるスプレーカーネーションの栽培面積が拡大しました。
現在、大沼地区では7軒の花卉農家があります。カーネーションの生産は、雪深い1月頃から始まり、冬場もハウス内の徹底した温度管理のもと、剪定・選別など一本ずつ手作業で丁寧に育てられます。7月〜8月には出荷のピークをむかえ、色彩豊かなカーネーションが、道内外の企業および市場に出荷されています。
七飯の花卉農家では、スプレー、スタンダードあわせて約100種以上が栽培され、生産量・品質ともに道内ナンバーワンのカーネーションの産地として、高い評価を得ています。
母への贈り物として広く知られているカーネーションの影には、生産者の努力が垣間見られます。
取材協力 / 粟田農園 粟田修一氏